創建500年記念事業とは?

1.記念事業概要

創建500年記念事業は、岸根杉山神社が今を去る大永5年9月(西暦1525年)、この地に草創されたことに鑑み、舞殿と山車小屋新築、拝殿修復 (屋根葺き替え、外壁・扉等塗替え) 、境内整備を行うことで、今後50年、100年の杉山神社を展望し、形態の充実、耐久性の確保、鎮守の杜の保全を目的にし、平成30年3月25日に開催した総会で実施することを決定致しました。

建物の建築工事等記念事業は、令和元年の6月に地鎮祭、7月に棟上式、9月に竣工式・祝賀会、10月に御祭礼(旧「岸根まつり」)、令和2年4~9月建物周辺の環境整備、9月に奉賛金の「顕彰碑建立」、12月に舞殿等工事、雨漏り対策完了に伴う引渡等、各月に実施して令和2年12月に終了致しました。

一方、建設資金は、奉賛会が中心になり、町内で活動する5団体を構成員とする新たな組織「創建500年記念事業実行委員会」を平成30年4月20日に発足させ、「ご奉賛金のお願い」奉賛金募集要項等を取りまとめ、岸根町に居住する会員、町民、近隣の皆様に岸根町の氏神様である杉山神社を理解して頂くとともに、奉賛金の募集を秋の例大祭の日、平成30年10月6日(土)御祭礼当日から開始致しました。

以来、令和元年5月末現在の奉賛金は、順調に皆様からの暖かなご賛同を頂き、ほぼ目標金額を上回ることになり、初期計画の事業を実施することができました。

2.舞殿・拝殿・境内整備

(1)舞殿と山車小屋新築工事

舞殿(正面)
舞殿(正面)
道路側から見た舞殿
道路側から見た舞殿

新築工事は、鉄骨構造、平屋建て、面積が約93㎡で、この内舞台は、約25㎡確保し、神事の控室、直会(懇親の会)、例大祭の演芸舞台、各団体の集会所等の多目的な機能を持っています。また、山車小屋は、令和元年に新装なった岸根囃子の移動舞台(屋台)を収納するもので、他に機材、掃除道具等を収納保管する建物でほぼ令和2年10月に完成致しました。

特に、震災・災害時には、食料、衣服、水等非常時の倉庫としての機能も持っています。

(2)拝殿修復工事 (屋根葺き替え、外壁・扉等塗替え)

拝殿の修復工事は、昭和55年に新築以来約37年を経過しており、屋根のコンクリート桁のひび割れ、アスファルトシングル葺の粘着劣化等の傷みもあって近年雨漏りがありました。また、雨水の浸食から扉木部の傷み、色むらが進んでおります。

この劣化問題を解決するための修復工事は、仮設足場を拝殿の周囲に設置し、屋根の葺き替え、外壁や扉等の塗装塗替えを実施しました。

(3)境内整備工事

境内整備工事は、鎭守の杜として大切に保全され、豊かな自然を育んで町内皆様の憩いの場所になっている境内の環境整備です。

境内の樹木は、日々成長し、枝葉を広げ、中には幹の空洞、枯れ木も混じって強風や台風の際には倒木の危険もあります。しかし、ここ十数年樹木の伐採、剪定は、手の届く範囲の低木を対象に行っており、この危険を取り除く整備です。

記念事業は、今後50年、100年後の鎮守の杜を想像し、拝殿周囲の被さる枝を切り落とす等倒木の危険や拝殿に対する損傷を未然に防止するものです。また、低木の剪定は、毎年の花を楽しむためにも必要であり、専門家の手入れを行いました。

特に、今回は、数百年境内にあり、参拝者を長年渡って慈しんでいる椿の巨木を建物新築のため切り倒すことになり、心苦しい決断をいたしました。切り倒した巨樹を数年後には、舞殿の近くで何か、椅子、飾り古木等の機能を付けて活用したいと思っています。

3.奉賛金

顕彰碑を建立
顕彰碑を建立

奉賛金の募集は、平成30年10月6日から令和2年6月30日迄行い、当初目標金額である 2,000万円を達成して終了。その結果は、「顕彰碑」を建立し、奉賛にご賛同された方々の氏名(会員 102名、非会員 90名、合計 192名)を刻印して顕彰致しました。